- はじめに
- 「デプロビジョニング」と「無効」と「リセット」の違い
- Chrome Enterprise Upgrade の無効を試してみる
- Chrome Enterprise Upgrade のリセットを試してみる
- Chrome Enterprise Upgrade のデプロビジョニング を試してみる
- 終わりに
はじめに
Chrome Enterprise Upgradeのライセンスを買ってから1年経ちました。
デフォルトではライセンスは自動更新になっていますが、更新を見送ろうと思います。
更新満了になる前に「デプロビジョニング」「無効」「リセット」を試してみます。
「デプロビジョニング」と「無効」と「リセット」の違い
Googleの管理コンソール上には「デプロビジョニング」以外に「リセット」「無効」という項目が存在しています。
デプロビジョニングをおこなうシチュエーション
「デプロビジョニング」をおこなうシチュエーションについてGoogleのドキュメントには以下のように記載があります。
端末をデプロビジョニングするタイミング
- 強制再登録を有効にしていて、今後端末を管理しない場合
- 新しいモデルでデバイスをアップグレードまたは交換する必要がある場合
- デバイスを売却または寄付するか、組織から完全に削除する場合
- デバイスに欠陥があり、返品または修理する場合
つまり、デプロビジョニングは交換や売却、返品や修理をする場合に組織の管理対象から対象のChromebookを外したい場合に利用する。
無効をおこなうシチュエーション
「無効」をおこなうシチュエーションについてもGoogleのドキュメントに以下のように記載されています。
端末を無効にするタイミング
デバイスの紛失または盗難が発生した場合、デバイスを無効にすることができます。無効にしても、デバイスはドメインに登録されたままになります。
つまり、無効は端末は管理対象としたままで紛失または盗難が発生した場合に利用する。
リセットをおこなうシチュエーション
「リセット」をおこなうシチュエーションについてはGoogleのドキュメントを見つけられませんでしたが、Googleの管理コンソール上の説明からみるに、端末を組織の管理対象からは外さないし、紛失も盗難もしてない、ってときにデータ削除を管理コンソールからプッシュしたいって時に利用する感じ。
(おまけ)それぞれの管理コンソール上の説明
デプロビジョニング
デプロビジョニング時にデバイスを初期状態にリセットしなかった場合で、再登録をしたい場合には再登録する前にデバイスのワイプが必要なようです。
Chrome デバイスの修理、用途変更、廃棄 - Google Chrome Enterprise ヘルプ
無効
「デプロビジョニング」と「リセット」と比べて特徴的なのは以下2点です。紛失や盗難が発生した場合の利用を想定しているのでこういう感じなんでしょうね。
- ロック画面が表示されて、デバイスの使用がブロックされる
- デバイスの返却手順というデバイスポリシーのメッセージを表示できる
注意点としてデバイスを確実に無効にできるように、すべての管理対象デバイスで [自動的に再登録] を常に有効にしておく必要があると説明されています。
リセット
ユーザープロファイルの削除のみの選択の方が推奨になっています。
Chrome Enterprise Upgrade の無効を試してみる
- デバイス>Chrome>デバイスから対象デバイスを選択して無効にするをクリックする
- 端末がネットに繋がっていればすぐにロックされます
- ステータスが無効になってます。無効化と同じ流れで再有効化できます
Chrome Enterprise Upgrade のリセットを試してみる
- デバイス>Chrome>デバイスから対象デバイスを選択してリセットをクリックする
- 今回はユーザープロファイルをクリアを選択してます。内容を確認してリセットをクリックする
- 端末をネットに繋げているとすぐにログイン画面から今まで使ってたユーザーが消えました
- 管理コンソールでもユーザープロファイルのクリア結果が確認できます
Chrome Enterprise Upgrade のデプロビジョニング を試してみる
- デバイス>Chrome>デバイスから対象デバイスを選択してデプロビジョニングをクリックする
- 今回は初期状態にリセットを選択してます。内容を確認してデプロビジョニングをクリックする
- 端末がネットに繋がっていればすぐにPowerwashが実行され、Chromebookへようこそと表示されます
- ステータスがデプロビジョニング済みになってます。管理コンソールでも初期状態へのリセット結果が確認できます
終わりに
端末がネットに繋がっていればすぐに反映されて検証するのがすごく楽でした。
ユーザー側でも実施できる初期化操作も含めてもっと細かく動作が気になる方は以下の記事も参考になると思います。
Chromebookで「ワイプ」「Powerwash」「リセット」「デプロビジョニング」の各種初期化系操作をそれぞれ試してみる | DevelopersIO