Volume Purchase Programとは
Appleが提供するiOSデバイスのアプリや書籍管理を強化する無料サービス。
略してVPPと呼ばれる。ざっくり出来ることは次の2つ。
- 有償無償問わず企業でアプリや書籍を一括購入できる
- 購入したアプリや書籍をMDMに紐付けデバイスにインストールできる
注意
利用するためにはApple Business Manager(ABM)またはApple School Manager(ASM)への申し込みが必要。以降はABMを前提として記述する。
メリット
ざっくりメリットは次の3つ。
- 企業としてライセンス管理ができる
- 企業としてアプリインストールの統制ができる
- MDMと組み合わせればデバイスへサイレントインストールができる
VPPの利用開始
STEP1 「Apple Business Manager」の申し込み
販売店からではなく自身で申し込む必要がある。
既に「DEPお客様ID」を持っている場合は新規登録は不要。
新規申し込みする場合のABMの申請手順は以下のページがとても分かりやすい。
STEP2 「場所の登録」
ABMでMDMサーバーごとの場所を作成します。
- ABMで場所を作成する
- どのMDMサーバー用の場所なのかわかる名称を入力する
- 住所はデフォルトの「場所」と同じか任意で入力する
STEP3 「MDMサーバー登録」
- AppとブックからVPPサーバートークンをダウンロードする
- MDMにVPPサーバートークンをアップロードする
STEP4 「アプリの購入」
- Appとブックから購入するアプリを検索
- 購入するアプリを選択
- 割り当てる場所やライセンス購入数を選択し、入手する
割り当てたMDMサーバーに購入したアプリとライセンス数が自動反映されます。
STEP5 「アプリの配布」
ここから先はMDMによってまちまちです。以下はアプリの配布イメージです。
- MDMサーバーに反映されたアプリとライセンス数を確認する
- MDMサーバーでデバイスにライセンスを割り当てる
- MDMサーバーからアプリインストールをデバイスにプッシュする
その他
VPPサーバートークンは毎年更新が必要。
あとは
数百台単位の仕込みをしておくとざっくり3%くらいは配布に失敗します。
数十アプリの仕込みをしておくとざっくり3%くらいは配布に失敗します。
ライセンス割り当てやら配布設定やらちょこちょこ面倒な作業が必要です。
Appのアップデートは管理者から実行する必要があります。
てな感じで対象アプリが増えていくと結構運用負荷かかるなぁという印象です。